砂漠の月


部屋中に駆け巡る時計の
針の音が絶えず鳴り響いている
目が覚める時だって、今だって、
止まりやしない永久のリズムに
挟まれて少しずつ進んでく

夢のかけら重なって潰れそうだから
譲れない胸の奥の鼓動
押しつぶさないで… ためらわないで…
見逃すくらいならば見なかった方が良かったのかもね

砂漠に眠っていた僕の思いが
君の熱い笑顔で蘇る
どこまで進んでも何も変わらない
干からびない夢のオアシス探しつづけて進んでいる

突然、雨が降り出した。
そんな予定はこれっぽっちも無かったのに
急に言われたって、僕だって、
身構える訳じゃないけれども
ほんの少しだけ時間あればいいな

少し濡れた髪を気にしている君に
せめてこの思い届けたくて
立ち止まらないで… 前を向いて…
言えないくらいならば会わないほうが良かったのかもね

止まらない地球が回る限り、
僕らの秒針は進んで行くだろう
後には戻らないこの瞬間
ただ見送るだけの無力な僕らだ

song/word by tyotti

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