夜空を泳ぐ魚

ネオンに染まる夜の街に溺れて
光に群れる欲望を探して泳ぐ

酔いがまわりタバコの煙、霞む
その向こう側に自分の正体を見た

夜に震え 誰かに飢え
肌を重ねて抱きしめた
タテマエじゃない
裸の心を解き放しておくれ

夜空を泳ぐ魚
どこまでもゆらゆらと
寂しさを埋め合いながら波を上で踊る

軋む音が響く
吐息混じりのメロディー
満たされて弾けたら波の音が消える

月が滲む
朧げに見えるのは
孤独の心、報われないと知っていた

夜に怯え 愛に飢えて
何度も唇重ね
儚き夢だとわかっていても
せめて今夜だけは

夜空を泳ぐ魚
どこまでもゆらゆらと…
言葉にできやしない秘密積み重ねて生きる。

濡れたシーツを纏う
誰かを背にドアを出る
生温い夜明けの風に
揺られ海へ戻る
眠らぬ夜を泳ぐ

夜空を泳ぐ魚
どこまでもゆらゆらと…
また別の誰かの優しさに心溺れてゆく

絡み合う体が
ねじれた心解く
夜明けまでの瞬く間
有りのままでいたい
海を求め彷徨う

song/word by tyotti

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